このブログに記載の勉強法等の再現性について

大変ご無沙汰しております。ふと思い立ってこのブログを久しぶりに開いてみたら、QLTSの記事にいくつかコメントをいただいており、嬉しくなりました。お返事できていなかったのが大変心苦しいですが…

それで気をよくして、久しぶりに何か投稿しようと思い筆(スマホ)をとりました。

二回試験の他、米国の司法試験など、受験・合格しているのに記事を書いていない試験がたくさんあるのですが、今回は一般的・総論的なことを書こうと思います。

このブログの記事を読んだ方が、「こんなにたくさん難関試験に合格するコイツには(頭の良し悪しは別として)何か特別な才能があるに違いない。こんなもんなんの参考にもならん。」といったことを考えるであろうことは想像に難くないところです。

この記事の趣旨は、特別な能力を持っていなくても、このブログに書いてある勉強法や試験の分析等を用いて、合格という結果を再現できるということ、すなわち私のメソッドに再現性があることを伝えることです。

(なお、私が受験・合格した試験のすべてに合格しているスーパー資格試験オタクはほぼ間違いなく世界に私しかいないと思いますので、見る人が見ればブログ主の特定は極めて容易だと思いますがそれはもう気にしないことにしました笑)

確かに、私には、一つだけ突出しているかもしれないと思う能力があります。それは、日本語でも英語でも、速く読めることです。一瞬みたら覚えられて、しかも一生忘れない、というような、マイク○スみたいな能力を持っているわけではないですし、マンガに出てくるような、パラパラパラ…うん、大体わかった、みたいな人間離れした速さで読めるわけでもありません。しかし、普通の人の2-3倍くらいの速さで文章を読んで、内容をおおよそ理解するができます。

この能力が資格試験に役立っていることは、まず間違いありません。しかし、どのように役立っているかというと、時間を節約できるということに尽きます。

他方、私には、自覚している突出した欠点があります。すごく飽きっぽく、長時間同じ活動をすることができません。

(突き詰めて考えたことも調べたこともないのでわかりませんが、もしかしたらこの特性と読む速さは表裏のような関係にあるのかもしれません。とにかくせっかちで堪え性がないので続きを速く読みたくなり、暫く読んでいると、飽きます。)

つまり、私は普通の人よりもかなり短い時間でインプットを行うことができるのですが、普通の人よりもインプットに時間をかけることができません。というか、顕著に少ない時間しかかけることができません。よほど興味があるトピックでなければ、すぐに飽きて苦痛に耐えられなくなってしまいます。基本的に、一日3時間を超えて集中して勉強することは困難ですし、3時間にとどめても、週に2-3日は休みがないと続けられません。

一方、アウトプットに関しては、問題文を読むのが速いので問題を早く解き始めることができることを除いて、私に特別な能力はありません。仕事での経験からは、起案はどうやらまあまあ速い方のようですが、私より速い人は私の周りだけでもいくらでもいますし、私が留学したアメリカのローススールの学生は全員私より速かったと思います(速すぎて引きました。)。

このことは、各試験における私の成績にも現れています。私が合格した試験の中で、私が合格者の中で突出して優秀な成績を修めたものはありません。

実は学業においても同様で、何かの科目や講義でクラスで一番になった経験は本当に人生に1度しかなく、学年で一番となると一度もなく、成績は公立中学にいてもアメリカのロースクールにいても、常に真ん中付近です。

私は別に突出して「頭が良い」わけではなく、基本的にはただ、読むのが速いだけなのです。

(そもそも「頭の良さ」というのをどう考えるべきかということには持論があり、実は上記の「頭の良さ」は私の考えるそれとは異なりますが、そこについては機会があれば別記事を書きたいと思います。)

幸運にも読むのが速いおかげで、普通に仕事をして生活しながら、家族との時間や趣味の時間も確保しつつ、留学したり、(これらの試験に合格したことが実際に役に立つかはさておき)さまざまな資格試験に合格することができました。また、勉強以外にもかなりの量の本(漫画を含みます笑)を読むことができています。これ自体が特別な能力を要さず再現可能かというと、不可能である可能性があることを認めざるをえません。

しかし、一つ一つの試験の具体的な勉強法は、私よりも時間はかかるかもしれないですが、再現可能です。私は速く読む能力を持っているだけなので、時間をかければ同じインプットをすることは必ず可能です。

そして、私がインプットにかけている時間は異常に少ないので、特別な能力を持たない人が同じ量のインプットを行っても、普通の勉強時間になるだけで、異常な勉強時間が要求されるということにはなりません。

このブログにある勉強法の肝は、私の能力とは関係ありません。怠け者で飽きっぽい私が、いかに効率よく、短時間で、できるだけ高い確率で一発で合格するかを追究してこらした工夫、そうして工夫を凝らして試験に受かることを繰り返すことでその工夫がさらに洗練されていった(いっている)こと、これが肝です。

このブログにある勉強法や個々の試験に関する分析は、試験の内容や傾向が変わってrelevanceを失った部分を除いては、特別な能力を持たない人が用いても、合格という結果を再現できると考えています。